荒川弘『銀の匙』、『百姓貴族』
年度初めのドタバタが一段落しますと漫画を読む余裕も出てきます。
銀の匙 Silver Spoon コミック 1-13巻セット (少年サンデーコミックス)
- 作者: 荒川弘
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2015/06/18
- メディア: コミック
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札幌の進学校でバリバリ勉強しすぎて逃げ出してしまった主人公八軒が農業高校に入ってドタバタする漫画です。名言も数多くありますがそちらの紹介はNAVERまとめにでも任せるとして、八軒の考えることを止めない姿勢には心を打たれました。どうしても苦しいと思考放棄してしまいがちですが、進捗があるかないかはともかく取り組み続けるというのはなかなかできることではありません。とかく目の前の成果ばかりに囚われがちですので見習いたいものです。
わかろうとする努力はやめたくない
百姓貴族 コミックセット (ウィングス・コミックス) [マーケットプレイスセット]
- 作者: 荒川弘
- 出版社/メーカー: 新書館
- 発売日: 2009/12/11
- メディア: コミック
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農家の日常ドタバタを描いたエッセイ漫画です。『銀の匙』ではシリアスなシーンもしばしば出てきますが、こちらは徹頭徹尾コメディーです。いや、内容は笑い事ではない気もするのですが。親父殿はいったい何度死の危機に瀕し家畜を身代わりにすれば気が済むのか。
農業の話を読むと少し憧れなくもないのですが、高坂勝『減速して自由に生きる』にあるようなゆるふわ農法ならともかく、ガチ農家は体力的にとても不可能ですね。ちょっと無理するとすぐ寝込みますから。あれ、そう考えると今の仕事はパラダイス?(錯乱)
素人の私がよく使うショートカットキー(Windows)
新規採用くんにショートカットキーをいくつか教えてみたら意外と喜ばれたので調子に乗ってまとめておきます。
私も素人なので知っている人から見たら当たり前のものしかありませんが、まあまた教える機会もあるかもしれませんから。
以下、私の個人的な感想で分類してみました。パッと思いつくやつしか挙げていませんので、知っている方からするとますます何も得るものがありません←
【知らないときつい】
・Ctrl+C「コピー」
・Ctrl+V「貼り付け」
お馴染みのコピペです。右クリックで済ませている方もちらほら見かけますが、いざ右手が塞がっているときに左手でスマートにショートカットキーをキメたら格好良いでしょう。
右クリックを多用されている方も聞けば知っていることが大半ですので、本当に知らなかったとしたら今すぐ覚えるのが吉です。まじで。
・Ctrl+X「切り取り」
あんまり使わないような気がしないでもありませんが、でもコピペと一緒に覚えますよね。ええ。
・Ctrl+Z「元に戻す」
・Ctrl+Y「操作をやり直す」
元に戻し過ぎてはやり直すということは誰しも一度は経験することでしょう。C,V,X,Zと左下の並びだったのに突然Yが出てくるのが新鮮です。
・Ctrl+A「全てを選択」
AllのAと皆さん覚えているに違いないと勝手に思っております。
・Ctrl+S「上書き保存」
変なタイミングで上書きして「ア゛ッ」となるのはあるあるです。
・F12「名前をつけて保存」
でもいちいち名前をつけるのも面倒です。難儀なものです。
・Ctrl+P「印刷」
紙の無駄遣いはやめましょう。
【日常生活でパソコンを使うなら知っている】
・Alt+F4「作業中のプログラムを終了」
エクセルで使って他のブックまで閉じてしまったのは良い思い出です。
・Ctrl+W「ブックを閉じる」
というわけで、エクセルで作業中のブックだけ閉じたいときはこちらを使うのですね。IEでタブを閉じるのにも使います。
・Windows+D「デスクトップを表示」
DesktopのDと皆さん覚えているに(ry
・Windows+Tab「プログラムを巡回」
・Alt+Tab「項目の切り替え」
・Ctrl+Tab「ブックの切り替え」
大量に開いているとショートカットキーより直接タスクバーにクリックしに行った方が早いこともあるのが笑えます。使っていないものは閉じましょう。上二つの違いは見た目が格好良いかどうかくらいしかないと勝手に思っています。
・Windows+上or下or左or右「拡大or縮小or左寄せor右寄せ」
あんまり拡大縮小は使わない気もします。2つを同時に見たいときに左寄せと右寄せにすることもあるようなないような。ショートカットキーに興味を持ってテキトーにいじっているときに何となく覚えちゃうというイメージ。
・F5「ページを更新」
F5アタックで皆さん覚えるのではないでしょうか。私は会社のパソコンが使っているシステムがアレなせいで頻繁に使う羽目に陥っております。
・F7〜F10「全角カナ、半角カナ、全角アルファベット、半角アルファベット」
スペース節約のために半角カナを使うという発想が私にはありませんでした。しかし見た目がよろしくないのであまり使いません。
【エクセルを使っていると覚える】
・Tab「右のセルに移動」
横に入力していくときに使います。エクセルの設定で横に動くようにすることもできると誰かが言っていた気もしますが、まあ私はTabでいいかって感じです。
・Ctrl+Alt+V「形式を選択して貼り付け」
値だけ貼り付けたいとか行列を入れ替えて貼り付けたいとかそんな欲望を叶えてくれます。形式選択画面が出てから形式の横に出ているアルファベットを押すとわざわざクリックしなくても選択できるのもポイントが高いです。
・Alt+Shift+=「オートSUM」
すごく使いそうに思えて意外と使わないのが残念です。
・Ctrl+1「セルの書式設定」
自分で使う分には見た目を気にしておりませんでしたが、他の方が使う様式を作成するとなるとそうもいきません。
・Ctrl+上下左右「値が入っているセルに移動」
値が入っているセルがずらーっと並んでいて一気に移動したいなんてことが生じるとは学生時代は思っていませんでした。文系でしたから。
Shiftと組み合わせて使うこともしばしばです。
・Ctrl+F「検索」
・Ctrl+H「置換」
とあるエクセル本に「痴漢はH」っていう文言があってだな……あ、でも内容は良い本です。読みやすくてためになります。というか私のエクセル知識は大体この本に由来しています。
「あるある」で学ぶ忙しい人のためのExcel仕事術 (できるビジネス)
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・Ctrl+D「上のセルをコピペ」
似たようなデータをけっこう入力するので意外と使います。
・Ctrl+G「ジャンプ」
空白セルを一挙に選択する時くらいしか使いませんが、それが便利なんですよね。
・Ctrl+Pagedown「次のシートへ移動」
シートを増やすかブックを増やすかっていつも悩みます。
・Alt+数字「クイックアクセスツールバーに登録した操作」
ショートカットキーにないよく使う操作はクイックアクセスツールバーに登録できるとは知っていますが、割とショートカットキーで事足りています。
書き出してみたら思いの外多くて途方に暮れました。そしてここまで書いて結局何度も使って覚えるものだから羅列しても仕方ないよねという身も蓋もない結論に達しました。つらい。
- 作者: 吉田拳
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高坂勝『減速して自由に生きる』、大原扁理『年収90万円で東京ハッピーライフ』
たまに無性に働きたくなくなります。
とにかく休みたい。だらだらしたい。税金を納めるとか社会に参加するとかどうでもいい。好きなだけ寝て好きなだけ食べて好きな人とだけ遊んで暮らしたい。
とはいえ、さすがに働かなければ生きていけません。特別なスキルを持っているわけでもなければ養ってくれるパートナーがいるわけでもありませんから。
それでも、何らかの形で発散しないと爆発しそう。
というわけで、以下の二冊を読んでみました。ついでにpha氏の著作やら『34歳無職さん』やらを再読してみたり。
バリバリのサラリーマンから週休三日のバーのマスターに転身した方の本。
といっても、何もかも放り出してだらだらするというよりは、マイペースで色々楽しむという雰囲気で、バーは週休三日でも著者の方は多方面で活躍されているようです。
なお、そのバー「たまにはTSUKIでも眺めましょ」は来年の3月で閉店とのこと。それまでに寄れたら寄ってみたい。
こちらは筋金入りの隠居マンといった趣です。
サラリーマンだった時期もないようで、己の道を貫いた結果タイトルのような生活に至ったそうな。といっても順風満帆というわけではなく、語り口こそ軽いものの、この作品で語られる過去は壮絶です。
持たない幸福論 働きたくない、家族を作らない、お金に縛られない
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ニートの歩き方 ――お金がなくても楽しく暮らすためのインターネット活用法
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相変わらずpha氏の文章は読むと落ち着きます。
幻冬社plusで連載されていた「移動時間が好きだ」もなかなか良いです。サウナに行ってみようかという気持ちになります。
一言で要約すれば「34歳無職のお姉さんの日常」なのですが、それが何とも味わい深い。私も無職になったらこんな感じなのかななどと思います。
キャベツ
何の因果か、記事を書こうとする度に遥か前にバックアップされた内容である「キャベツ」のタイトルが表示されるので、そろそろ成仏させたい。
振り返るに、私はキャベツとどうも馬が合わないので、親睦を深めるべくこのようなタイトルの記事を書こうとした覚えがある。
「馬が合わない」といっても味が嫌いなわけではない。むしろ、とんかつと共に提供されるキャベツの千切りは毎度おかわりしたくなるくらいである。ソースをかけてもドレッシングをかけてもおいしい。
ではどう馬が合わないのかというと、単に自分でキャベツを調理した際にうまくいった試しがないだけである。
ただ、キャベツを使った料理が全て失敗したかというと、一つだけ例外がある。
お好み焼きである。
だが、お好み焼きにおいてキャベツは殆ど原型をとどめていない。
原型をとどめた料理ではまず失敗している。食べられないことはないが、美味とは言い難いものが仕上がる。栄養摂取だと割り切り胃に収めれば問題はないが、食事と思うと味気ない。
なぜ失敗するのか。
原因は2つある。量の調整の難しさと水分の多さである。
キャベツはあの葉が重なった丸いフォルムゆえに手のつけどころが難しい。剝がして使っていくと最後に残った小さな球体をどう処理するか悩む。とはいえいきなり球体に切り込んでいくと、(私のスキルが低いだけかもしれないが)切った後の大きさが不揃いになってしまうことが多い。
そしてレシピには何枚とか何gとか量が表記されているが、何枚にせよ何gにせよどれほどのものかよく分からない。1枚1枚の大きさは千差万別であり、我が家にははかりがない。お手上げである。
その結果、素人判断で量を見積もり、調理を終えるとべちゃべちゃになっているというのを幾度繰り返したことか。大は小を兼ねると聞いたが、こと料理においてはそうでもないらしい。
以上の話から導かれるキャベツとの正しい付き合い方は、「全てお好み焼きにする」である。量を少なめに見積もるとか、はかりを買うとかいった異論は認めない。
やれやれ。
断食二日目
断食と申しましても朝昼ご飯をほぼ抜きにしているだけなので、果たして胸を張って「断食している」と言えるかは疑問ですが、それはさておき。
飯を断って分かったのは、食欲が満たされないと食べ物のことばかり考えるということであります。いちおう夜は食べると決めていたので、ひたすら夜が待ち遠しくなります。行動としては、時計を30分に1度は見るようになります。また、エネルギーが供給されないので激しい運動やら緻密な思考やらは無理ですが、散歩したり漫画を読んだり将棋ウォーズで遊んだりして一心に時間を経過させようとします。
そうして漸くたどり着いた夕飯は美味しい、かと思いきや、最初の一口以外は普通です。ただ、最初の一口のワクワク感は凄まじいです。何と言ってもn時間ぶりの食事です。耐えに耐えた空腹を解消できると思うと天にも昇る心地です。
しかし、最初の一口を限界まで咀嚼し存分に味わって飲み下すと、それ以降は打ち上げ花火が散ってしまったかのように普通です。平坦です。もしかしたら胃の消化能力が衰えているかもしれないとビビって噛む回数を増やすことを意識するくらいで、あとは淡々と食べています。
そして食後は「空腹に振り回された一日だった」と反省することになります。それが現在です。しかしながら余計なことを考えずにいられたという意味では悪くなかったかもしれません。やはり土日とも一人でいると何かとごちゃごちゃ考えるものですから。
何も考えたくない日は断食という選択肢もあるということを学びました。
断食
自炊の話をした直後の記事が「断食」とはこれ如何にと思われる向きもあるやもしれませんが、こちらには浅い事情があります。
というのも、巷で紹介されているレシピというものは大半が2人前以上です。そちらに対して当方は紛う方なき独りであります。咳をしようと天井をじっと眺めようと独りです。一緒に食べてくれる人はいません。
するとどうなりましょうか。
保存するか、どか食いするか、どちらかになりましょう。時に前者、時に後者を選択してきましたが、食べ物には賞味期限とか消費期限とかいうものがありまして、その結果どうしても私の胃のキャパシティをオーバーする日々が増えてきました。
胃に負担がかかると各所に不調をきたします。それでいて不思議なことに、食欲は一向に衰えません。そして欲望の赴くままに食べ散らかしたところ、アトピーの悪化により私の右手が崩壊してしまいましたので、「こりゃイカン」となったわけであります。
幸い指先だけはそこまで朽ち果てていないのでタイピングは問題なくできるのですが、物を持つにも不便であり、何より買い物のときにレジの方にドン引きされていたのが地味にショックだったので、元通りの右手を取り戻すべく手段を尽くすことにしました。
その第一歩が断食であります。といっても完全に何も食べないと死にますので、最低限の栄養は摂取します。
あとはなるべく水仕事をしないとか睡眠時間を確保するとか。なぜか左手は無事ですので左利きになるという選択も一瞬脳裏を過ぎりましたが、自分、不器用ですけん。というか、右利きだから何かと使う右手が荒れているのであって、左利きになっても左手が荒れるだけだと思います。
というわけで、右手を修復するべく一週間ほどは慎ましい生活を送ります。
困ったらご飯のことを考えよう
私は自炊には2つの目的があると思っていました。
① 食費を浮かすため
「一人暮らしなら米さえ炊けば惣菜でも自炊でも出費に大差ない」という言説をたまに耳にしますが、スーパーの半額タイムを正確に押さえてでもいない限り、やはり惣菜よりは自炊のほうが安いように感じます。
② 健康のため
最近は野菜も充実していますが、惣菜ですとメインのおかずと野菜が分かれていることが大半です。2品買うと出費も大きく、また片付けもちょっとだけ面倒になります。その点、自炊なら1品でおかずと野菜を兼ねることが可能です。
とは言ってもこの2つの目的のためだけであれば、上手にやりくりすれば惣菜でも代用可能であるように思います。
しかし、自炊にはもう少しメリットがあることに気づいてきました。以下の2つです。
① 辛い時に何を作るか考えることで現実逃避できる
「食べることは生きること」という言葉もありますとおり、食べることを考えていると多少は生きる意欲が湧いてきます。過去への後悔や未来への不安に襲われてグロッキーになっていても「夕飯は何を作ろうか」とクックパッドを検索したり飯漫画を読んだりしている間はゴチャゴチャ考えずに済みます。
② 生産的なことをしている気分になれる
出来はともかく自炊によって料理が生まれます。あまり形あるものを生み出す経験は日常ではしませんので、ちょっとだけ達成感があります。
書いているうちに他にも「洗い物をしている間、無心になれる」とか「辻褄を合わせる能力が身につく」とかそういうことも自炊のメリットとして浮かんできました。
自炊、意外といいものです。