読書記録

読んだ本の内容を思い出せないことが増えてきたので、何でもいいから記録を残すことにしました。ネタバレもありますのでご注意ください。

pha『ひきこもらない』、秋川滝美・しわすだ『居酒屋ぼったくり2』、坂戸佐兵衛・旅井とり『めしばな刑事タチバナ26』

世間はお盆休みである。帰省される方がさぞかし多いことであろう。 いっぽう、私にとってはただの3連休である。もちろん帰省してもいいけれど、来週も再来週も週末に実家に泊まる予定の身としては些か味が悪い。 しかし帰省しなければしないで特にすることが…

御手洗直子『31歳ゲームプログラマーが婚活するとこうなる』

31歳ゲームプログラマーが婚活するとこうなる 31歳BLマンガ家が婚活するとこうなる (ウィングス・コミックス) 作者: 御手洗直子 出版社/メーカー: 新書館 発売日: 2015/10/23 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ (7件) を見る 『草子ブックガイド』2巻…

荒川弘『銀の匙』、『百姓貴族』

年度初めのドタバタが一段落しますと漫画を読む余裕も出てきます。 銀の匙 Silver Spoon コミック 1-13巻セット (少年サンデーコミックス) 作者: 荒川弘 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2015/06/18 メディア: コミック この商品を含むブログを見る 札幌の…

高坂勝『減速して自由に生きる』、大原扁理『年収90万円で東京ハッピーライフ』

たまに無性に働きたくなくなります。 とにかく休みたい。だらだらしたい。税金を納めるとか社会に参加するとかどうでもいい。好きなだけ寝て好きなだけ食べて好きな人とだけ遊んで暮らしたい。 とはいえ、さすがに働かなければ生きていけません。特別なスキ…

秋★枝『恋は光6』

恋は光 6 (ヤングジャンプコミックス) 作者: 秋枝 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2017/04/19 メディア: コミック この商品を含むブログを見る 文字通り悶絶しました。 それぞれが関係を保とうとしながらも、己に正直になればその関係を危険に晒さざるを得…

北方謙三『水滸伝』

貴君、終わったよ、終わった 先日まで「四畳半神話大系」のアニメを観ていた身としては、そんな台詞を吐きたくなります。 水滸伝 文庫版 全19巻+読本 完結BOXセット (集英社文庫) 作者: 北方謙三 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2008/04/23 メディア: 文庫…

榎本まみ『督促OL日記』

督促OL 修行日記 (文春文庫) 作者: 榎本まみ 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2015/03/10 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (3件) を見る 佐藤優『人に強くなる極意』で紹介されており、気になって読んでみました。 「督促」という特異な仕事の紹介も…

川崎昌平『自殺しないための99の方法』、田中圭一『うつヌケ』

私は自殺だけはすまいと心に決めておりますが、弱すぎるほどに弱いためにたまにその決意が揺らぐことがあります。 大半は一過性のもので、時が過ぎるのに任せるうちに徐々に己を追い詰める気持ちが薄まっていくのですが、「時が過ぎるのに任せる」といっても…

宮部みゆき『火車』

火車 (新潮文庫) 作者: 宮部みゆき 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1998/01/30 メディア: 文庫 購入: 47人 クリック: 454回 この商品を含むブログ (456件) を見る 新潮文庫にして、およそ700頁弱。中々の長編である。 しかし二転三転する展開は読者を次の…

石川雅之『もやしもん』、重松清『疾走』

もやしもん コミック 全13巻完結セット (イブニングKC) 作者: 石川雅之 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2014/03/20 メディア: コミック この商品を含むブログ (1件) を見る 続き物を読み返すのは北方水滸伝とS&Mシリーズだけで収まるだろうと思っていたら…

「イミテーション・ゲーム」

イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(字幕版) 発売日: 2015/10/02 メディア: Amazonビデオ この商品を含むブログ (1件) を見る 映画は暫く御免だと以前に申し上げたが、音と光が激しくなければ大丈夫であるはずだと信じ、「イミテーション・…

佐藤優『人に強くなる極意』、森博嗣『夢の叶え方を知っていますか?』

どうにもこうにも調子が出ない。 そういうこともあります。 そんな時、生活リズムを整えるとか栄養バランスの良い食事を摂るとかそういった正攻法もあります。が、たまには奇をてらって新書、しかもハウツー本を読むという気分転換を図るのもありかなと。 と…

渡辺ペコ『にこたま』、西尾維新『結物語』

さよならだけが人生だ。そんなフレーズがあります。 私の知る限り不老不死の人間はいませんので、いずれ誰でも死という終着点に至り、この世の縁とはおさらばします。その意味でこのフレーズは正しい。仲が良かろうと悪かろうと、疎遠だろうと身近だろうと、…

うめざわしゅん『パンティストッキングのような空の下』、伊坂光太郎『砂漠』

パンティストッキングのような空の下 作者: うめざわしゅん 出版社/メーカー: まみあな出版 発売日: 2016/01/09 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 身も蓋もないような、考えさせられるような。そんな作品です。 特に「唯一者たち」の最後の方…

北方謙三『水滸伝』、森博嗣『すべてがFになる』

埋没するのは容易く脱出するのは難しい。 それがシリーズ物である。まるで麻薬のようだ。 2017年は手を広げようと思っていたが、年末から2つのシリーズ物に迂闊にも手を出してしまったせいで、そちらの片が付くまで他に取りかかれそうにない。 水滸伝 一 曙…

福本伸行『アカギ』、『中間管理録トネガワ』

「ざわ・・・ざわ・・・」をはじめとする独特な表現で人々を魅了してきた福本作品ではあるが、まさかスピンオフであるとはいえ「このマンガがすごい!」で1位を獲得する日が来るとは思っていなかった。 というかこの作品が1位で大丈夫なのだろうか。 言っち…

吾妻ひでお『失踪日記』『失踪日記2アル中病棟』、卯月妙子『人間仮免中』『人間仮免中つづき』

生活リズムが乱れていたせいか、孤独な生活を長く続けすぎたせいか、何となく気分が落ち込むことが増えていた。 しかし己より遥かに酷い境遇にある方々がそれでも前向きに生きているのを見ると、ほんの少しだけ元気が湧いてくる。 今回はそんな漫画を紹介す…

ピーター・J・ベントリー『家庭の科学』、青木皐『人体常在菌のはなし』

私は率直に申し上げて科学が得意ではありません。 数式を見ると目眩がするとは言わぬまでも手が止まります。化学式は見てもちんぷんかんぷんです。現象のメカニズムや人体の仕組みもさっぱり分かりません。 しかし分からないながらも興味はあります。 せめて…

坂戸佐兵衛・旅井とり『めしばな刑事タチバナ』、新久千映『ワカコ酒』、高瀬志帆『おとりよせ王子飯田好実』、雨隠ギド『甘々と稲妻』

腹が減っては戦はできぬ。 そんなことわざがありますが、戦に限らずとも、空腹では何もする気になりません。 何も食べなければそのまま死んでしまいます。 食べることは生きること。 ということは、食事が充実していれば人生が充実していると言っても過言で…

森見登美彦「山月記」(『新釈走れメロス』所収)、萩原浩「成人式」(『海の見える理髪店』所収)

あのときああしていたら。 あのときああしなければ。 「たられば」で歴史を語るべからずとはよく言いますが、よく言われるということは逆説的にそれだけ「たられば」に人は陥るということです。 仮定の話が意味をなすのは、それが未来に現れうるときだけ。 …

中島敦『山月記』、森博嗣『喜嶋先生の静かな世界』、東村アキコ『かくかくしかじか』

我々はしばしば自分のことだけ考えてしまう。 それが良いか悪いかは何とも言えない。 でも、時として、己を貫き通した結果、他人を傷つけてしまうことがある。しかも、己を貫き通したにもかかわらず何ら成果を挙げられず、結局自分を傷つけることもある。 と…

施川ユウキ『バーナード嬢曰く。』、玉川重機『草子ブックガイド』

本を読むことが億劫になっていた時期があった。 自分は読んでも読んでも忘れるのだ。 周りの方々は読んだ本についてすらすら語れるのに、自分は固有名詞からまず出てこない。 こんなんなら、読んでも仕方ないんじゃないか。 そう考えて、距離を置いたことも…

夏川草介『神様のカルテ0』、辻村深月『島はぼくらと』

田舎。 私には縁がないと思っていた。 しかし、気づいたら「田舎」と(少なくとも東京では)称されるところに住むことになった。 「田舎」と言えば何をイメージするだろう。 閉鎖的な人間関係。閑散とした商店街。出ていく若者。残される高齢者。 私の貧困な…

工藤啓『大卒だって無職になる』、いけだたかし『34歳無職さん』

働かざる者食うべからず。 いったい誰がこんな残酷なフレーズを考え出したのでしょう。 食えなければ人は生きていけません。 働かない人は生きていてはいけないというのでしょうか。 そんなことはないでしょう。 しかし一方で、働かないと生きづらいのも事実…

「バタフライ・エフェクト」、三部けい『僕だけがいない街』

過去に遡ってやり直す。それができたらどれだけいいだろう。 今回紹介する2つの作品はどちらもそんな話ではある。主人公が特殊能力を持っており、過去に遡って失敗を取り返そうとする。 しかし、誤ったと思われる選択肢を正すだけで万事解決かというと、そう…

北川恵海『ちょっと今から仕事やめてくる』、住野よる『また、同じ夢を見ていた』

ちょこちょこ読書はしているのだけれど、ずっと記録を放置してきたので、これからは何冊かずつ紹介することを考えている。 もしかしたら重複することもあるかもしれないがご寛恕願いたい。 さて、今回のテーマは「後悔」である。人は何かしら後悔を抱えて生…

秋★枝『恋は光5』

恋は光 5 (ヤングジャンプコミックス) 作者: 秋枝 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2016/09/16 メディア: コミック この商品を含むブログ (1件) を見る 不覚にも新刊が出ていたことに気づかなかったけれど、この前書店をうろついていた時に目に入った。 つ…

羽海野チカ『3月のライオン12』

3月のライオン 12 (ヤングアニマルコミックス) 作者: 羽海野チカ 出版社/メーカー: 白泉社 発売日: 2016/09/29 メディア: コミック この商品を含むブログ (13件) を見る たった今帯を見て初めて知りましたが、TVアニメ&実写映画化するようです。 実写映画は…

ヴィクトール・E・フランクル『夜と霧』

夜と霧 新版 作者: ヴィクトール・E・フランクル,池田香代子 出版社/メーカー: みすず書房 発売日: 2002/11/06 メディア: 単行本 購入: 48人 クリック: 398回 この商品を含むブログ (372件) を見る 随分と昔に実家でめくった記憶があるけれど、それっきり放…

河口俊彦『升田幸三の孤独』

升田幸三の孤独 作者: 河口俊彦 出版社/メーカー: マイナビ 発売日: 2013/02/23 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る 先日、大学将棋部のOB合宿にお邪魔したときに頂いた。 その合宿では、いつもOBが将棋の本を持ち寄り、それを賞…