読書記録

読んだ本の内容を思い出せないことが増えてきたので、何でもいいから記録を残すことにしました。ネタバレもありますのでご注意ください。

小説

pha『ひきこもらない』、秋川滝美・しわすだ『居酒屋ぼったくり2』、坂戸佐兵衛・旅井とり『めしばな刑事タチバナ26』

世間はお盆休みである。帰省される方がさぞかし多いことであろう。 いっぽう、私にとってはただの3連休である。もちろん帰省してもいいけれど、来週も再来週も週末に実家に泊まる予定の身としては些か味が悪い。 しかし帰省しなければしないで特にすることが…

森見登美彦「山月記」(『新釈走れメロス』所収)、萩原浩「成人式」(『海の見える理髪店』所収)

あのときああしていたら。 あのときああしなければ。 「たられば」で歴史を語るべからずとはよく言いますが、よく言われるということは逆説的にそれだけ「たられば」に人は陥るということです。 仮定の話が意味をなすのは、それが未来に現れうるときだけ。 …

中島敦『山月記』、森博嗣『喜嶋先生の静かな世界』、東村アキコ『かくかくしかじか』

我々はしばしば自分のことだけ考えてしまう。 それが良いか悪いかは何とも言えない。 でも、時として、己を貫き通した結果、他人を傷つけてしまうことがある。しかも、己を貫き通したにもかかわらず何ら成果を挙げられず、結局自分を傷つけることもある。 と…

施川ユウキ『バーナード嬢曰く。』、玉川重機『草子ブックガイド』

本を読むことが億劫になっていた時期があった。 自分は読んでも読んでも忘れるのだ。 周りの方々は読んだ本についてすらすら語れるのに、自分は固有名詞からまず出てこない。 こんなんなら、読んでも仕方ないんじゃないか。 そう考えて、距離を置いたことも…

夏川草介『神様のカルテ0』、辻村深月『島はぼくらと』

田舎。 私には縁がないと思っていた。 しかし、気づいたら「田舎」と(少なくとも東京では)称されるところに住むことになった。 「田舎」と言えば何をイメージするだろう。 閉鎖的な人間関係。閑散とした商店街。出ていく若者。残される高齢者。 私の貧困な…

北川恵海『ちょっと今から仕事やめてくる』、住野よる『また、同じ夢を見ていた』

ちょこちょこ読書はしているのだけれど、ずっと記録を放置してきたので、これからは何冊かずつ紹介することを考えている。 もしかしたら重複することもあるかもしれないがご寛恕願いたい。 さて、今回のテーマは「後悔」である。人は何かしら後悔を抱えて生…

西尾維新『撫物語』

撫物語 (講談社BOX) 作者: 西尾維新,VOFAN 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2016/07/28 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (3件) を見る あえて告白しよう。もはや前の話を覚えていない。もしかしたら同じくだりをどこかで書いたかも…

村田沙耶香『コンビニ人間』

コンビニ人間 作者: 村田沙耶香 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2016/07/27 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (5件) を見る 芥川賞受賞作である。 しかし、『りゅうおうのおしごと!』の後に読む本ではなかったかもしれない。『りゅうおうのおしご…

島田荘司『占星術殺人事件』

占星術殺人事件 (講談社文庫) 作者: 島田荘司 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 1987/07/08 メディア: 文庫 購入: 12人 クリック: 122回 この商品を含むブログ (164件) を見る お試し受験に近いとはいえ多少は社労士の勉強をしているので、日記以外で文章を…

ドルリー・レーン四部作(の非常に個人的な感想)

Xの悲劇 (角川文庫) 作者: エラリー・クイーン,越前敏弥 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング 発売日: 2009/01/24 メディア: 文庫 購入: 4人 クリック: 19回 この商品を含むブログ (42件) を見る Yの悲劇 (角川文庫 ク 19-2) 作者: エラリー・クイ…

島田荘司『斜め屋敷の犯罪』

斜め屋敷の犯罪 (講談社文庫) 作者: 島田荘司 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 1992/07/03 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 11回 この商品を含むブログ (84件) を見る 友人に頂いた一冊である。頂いたのは随分と前だったが、最近になって漸く手を出すこ…

『世界の童話全集』

『世界の童話全集・41作品⇒1冊』作者: グリム兄弟,アンデルセン,アミーチス,ウィーダ,レフ・トルストイ,新美南吉,小川未明,宮沢賢治出版社/メーカー: 世界の童話全集・出版委員会発売日: 2014/11/03メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 幼い頃はあ…

西尾維新『愚物語』

愚物語 (講談社BOX)作者: 西尾維新,VOFAN出版社/メーカー: 講談社発売日: 2015/10/06メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (5件) を見る 昨日に引き続き、終わりの見えないシリーズである。FINAL SEASONが終わったのに、なぜ新刊が出ている…

東野圭吾『名探偵の掟』

名探偵の掟 (講談社文庫)作者: 東野圭吾出版社/メーカー: 講談社発売日: 1999/07/15メディア: 文庫購入: 10人 クリック: 147回この商品を含むブログ (234件) を見る ここに貼り付けて気付いた。発売日がまさかの1990年代である。東野圭吾氏というと最近の作…

アンディ・ウィアー『火星の人』

火星の人作者: アンディウィアー出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2014/09/30メディア: Kindle版この商品を含むブログ (7件) を見る 『バーナード嬢曰く。』で出てきて面白そうだったので、電子書籍で買ってみた。上ではKindle版となっているけれども、私が…

久保寺健彦『ハロワ!』

ハロワ! (集英社文庫)作者: 久保寺健彦出版社/メーカー: 集英社発売日: 2014/03/20メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見るhontoの電子書籍で読んだ。自分の仕事に何か役に立つかもしれないと思って。一つ一つが時系列として連続してはいるけれども…

伊藤計劃『ハーモニー』

ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)作者: 伊藤計劃出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2010/12/08メディア: 文庫購入: 28人 クリック: 406回この商品を含むブログ (261件) を見る 伊藤計劃氏の作品が映像化されていると聞き、先日の『虐殺器官』に続いて読んでみた…

阿川せんり『厭世マニュアル』

厭世マニュアル作者: 阿川せんり出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店発売日: 2015/09/02メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る渋谷にある森の図書室というところで読んだ。森の図書室では壁面いっぱいに本が並んでいる。それを自由に借りて、好…

道尾秀介『カラスの親指』

カラスの親指 by rule of CROW’s thumb (講談社文庫)作者: 道尾秀介出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/07/15メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 20回この商品を含むブログ (52件) を見る 1日1件の記事をものすことを目標に掲げたはいいが、読書ペースが遅…

伊藤計劃『虐殺器官』

虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)作者: 伊藤計劃出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2010/02/10メディア: 文庫購入: 75人 クリック: 954回この商品を含むブログ (511件) を見る 名前からしておどろおどろしい雰囲気を醸している。中身も名前に負けず劣らず凄まじい…