篠原ウミハル『図書館の主 11』
- 作者: 篠原ウミハル
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2015/09/16
- メディア: コミック
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最近は紙の書籍を(主にスペースの問題で)買わなくなったので、書店に赴くことが少なくなった。先日たまたま近所の書房に足を向けたら、新刊が平積みされているコーナーにはなかったものの、比較的最近に販売された漫画が並べられている棚を眺めていたら本書に遭遇した。
上述のことから分かるように、あまり注目はされていない作品である。しかし、しかしだ。日常系が流行る昨今であれば、図書館を舞台にした日常を描く本作の人気が出てもおかしくないはずなのだ。ツンデレ(ただし男)、自衛隊あがり女子、金髪なのに何故か性格は一番大人しい眼鏡っ子の司書を揃え、児童図書館という舞台の性質上小学生が大量に登場する。絵も可愛く描けており、ツンデレ男の妹もしっかりツンデレである。つまり可愛い女の子のツンデレもいるということである。なぜ流行らないのか。やっぱりキノコ頭じゃ駄目なのか。
本巻では小学生の翔太くんが児童図書館との適切な距離を探っていく。今までいた児童図書館を擁護したい→一般の図書館に行くようになって何だか児童図書館に行きづらくなる→どちらも行くようになるという流れは教科書的ではあるが、あまり翔太くんの内面を分かりやすく言葉で説明しない点は興味深かった。
【2015/10/12】
目次を追加しておく。