サイモン・シン『暗号解読(上)』
- 作者: サイモンシン,青木薫
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/06/28
- メディア: 文庫
- 購入: 30人 クリック: 216回
- この商品を含むブログ (233件) を見る
『フェルマーの最終定理』を久々に読んだら、家の本棚に眠っていた本書にも興味が湧いてきたので手に取った。
以前も少し読んだのだが、途中で放り出した。なぜか。全く覚えていない。
しかし内容がつまらなかったというわけではなかったらしく、いま読み直したら問題なく楽しめた。恐らくは他の何かに気を取られたのだろう。
相変わらず青木薫氏の訳文はするすると読める。もちろん原書が面白いということはあるのだろうが、翻訳も素晴らしい。どのようなテクニックを使っているのか、暇を持て余している時に英文と比較して見てみたい。
楽しめたといいつつ、最後のエニグマの仕組みとその解読法については、仕事帰りに読んでいたこともあって、理解したとは到底言えない。ただレイェフスキやチューリング、ブレッチレーのドラマを想像するだけでも充分に興味深い。なぜレイェフスキはブレッチレーに呼ばれなかったのだろう。ポーランド人だったからだろうか。
下巻も目次をざっと見ただけでも良い雰囲気が漂っている。
まだ買っていないので、今日の帰りにでも書店に寄ろうかしら。