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読書記録

読んだ本の内容を思い出せないことが増えてきたので、何でもいいから記録を残すことにしました。ネタバレもありますのでご注意ください。

サイモン・シン、青木薫『暗号解読(下)』

暗号解読 下巻 (新潮文庫 シ 37-3)

暗号解読 下巻 (新潮文庫 シ 37-3)


現在あらゆる面で窮地に立たされているため、本を読む時間はあっても余裕がない。動揺していると、文字が意味をなしてこない。ただ目が文字列をなぞって動くだけである。


しかしそれでも、鍵配送問題のところで出てきたヘルマンの言葉は胸に響いた。
ラルフもわれわれ同様、愚か者になる覚悟はできていました。オリジナルな研究をやるというこどは、愚か者になることなのです。諦めずにやり続けるのは愚か者だけですからね。第一のアイディアが湧いて大喜びするが、そのアイディアはコケる。第二のアイディアが湧いて大喜びするが、そのアイディアもコケる。九十九番目のアイディアか湧いて大喜びする、そのアイディアもコケる。百番目のアイディアが湧いて大喜びするのは愚か者だけです。しかし、実りを得るためには、百のアイディアが必要かもしれないでしょう?コケてもコケても大喜びできるぐらい馬鹿でなければ、動機だってもてやしないし、やり遂げるエネルギーも湧きません。神は愚か者に報いたまうのです。


自分はオリジナルな研究をしているわけではないが、愚か者にならなければならないのは間違いない。考えれば考えるほどに堕ちていくような感覚に陥っているけれども、座して死を待つわけにはいかない。足掻かねば。まだ判決が下されたわけではない。できることはしよう。
(※なお犯罪を犯したわけではありません)