読書記録

読んだ本の内容を思い出せないことが増えてきたので、何でもいいから記録を残すことにしました。ネタバレもありますのでご注意ください。

御手洗直子『31歳ゲームプログラマーが婚活するとこうなる』

 

 

『草子ブックガイド』2巻の青斗さんの台詞にこんなものがあります。

「生活」という言葉の重たさの前には

どんなキレイ事も消えると知らされたよ

 

私は基本的には一人で気ままに過ごすのが好きです。

しかしこれから5年、10年、20年とずっと一人でいることを想像すると闇に呑まれるような気持ちになります。一人でいるのと一人になるのとは違うという話もありますように、気が向いても誰にも会えないというのは辛い。実際、気の置けない友人とやや距離を置いて暮らしている今は偶に(しばしば?)心にぽっかりと穴が空きます。そして空いた穴からよくないものが無遠慮に流入してきて暴れ出します。

あと1年もせずに少なくとも現在の地からは脱出できるはずですので心中の暴動を抑え込むこともできなくはありませんが、これが果たして死ぬまで続くと言われたらどうか。妻もいない、子供もいない、下手すれば友人もいない。果たしてその生に続ける価値はあるのか。

 

そう考えると急に恐ろしくなってきて、浮かんだ言葉が「婚活」です。といっても急いては事を仕損じますので、まずは情報収集から……ということで読んだのが、今回冒頭に貼り付けた『31歳ゲームプログラマーが婚活するとこうなる』です。

内容はタイトルのまんまです。31歳ゲームプログラマーのとり肉氏が弱肉強食の婚活ライフを生き抜いた末に本作の著者(御手洗直子氏)と結婚するまでが描かれています。しかし最後は婚活ライフを通して身につけたおしゃれとか無難な話題とかあんまり気にしない直子氏と結ばれるので努力の虚しさを思わずにはいられません。

それでも婚活で多くの女性と出会わなければ直子氏と結ばれることもなかったので、婚活自体は無駄ではなかったと言えます。最低限をおさえておいて、数を撃つのが大事ということか。身も蓋もない結論ですね。

私は数を撃つ間に己が負う傷の多さを思うとなかなか一歩踏み出せませんが、切り替えがうまい方なら婚活は良い手段でしょう。

始めてみればそのうち振られるのにも慣れるでしょうから、切羽詰まったら私もするかもしれません。いや、どうかな。