雑記

雑な記録。略して雑記。

ふと外を見たら雪が降っていました。


私は雪にあまり良い思い出はありません。


子供の頃、雪だるまやかまくらを作ったり、雪合戦をして友人たちと天下を競ったりしたのは良い思い出といえば良い思い出ですが、しかしその美化された過去を台無しにする痛烈な記憶があるのです。


それは、コンクリートの床に頭をぶつけたことです。
雪と何の関係があるのかと思われるかもしれませんが、幼き私は雪を信じたばかりに痛い目にあうこととなりました。


その日は雪が数cm積もっていました。その上を歩けばサクサクと気持ちの良い音がします。柔らかく足を受け止めてくれるその雪は、まるで体育館のマットのよう。
そんな連想をしてしまったがために、幼き私はとんでもないことを思いつきます。そう、この雪ならば、私だって受け止めてくれるだろう、と。
その結果は先述のとおりです。目から火花が飛ぶようでした。あれ以来雪に対する私の信用度はガタ落ちです。銀世界を純粋な目で見られなくなりました。


大人になってからも雪のために冷や汗をかいたことがあります。


その日は数年ぶりの大雪でした。そうなると、都会の誇る鉄道網もひとたまりもありません。
ただ、私はそのとき、満員電車を避けるがためにかなり早く出勤しておりました。
つまり、いつもよりは遅れたものの、定時には間に合うくらいに席につけてしまったのです。


当然、周りの方々は誰もいません。ついでに、他の課も人手不足です。その結果、私が一人で残されることとなりました。なお、当時の私の業務は窓口がメインです。あの時ほど心細い思いをしたことはありません。
何も問題が起きなかったのは不幸中の幸いでした(お客さんも殆ど来なかった)が、孤独の恐ろしさが身に沁みました。仕事はチーム戦です。


まあ、家で一人でこもっている分には何も困らないので、大人しくしていようと思います。