雑記

雑な記録。略して雑記。

『恋は光』7巻を読む前に

さて、先ほどついに『恋は光』7巻を買ってきた。



待ちに待った最終巻である。しかしここで焦ってはいけない。まずは己の過去記事を振り返るところから始めよう。


その1:『恋は光』
その2:『恋は光』続
その3:秋★枝『恋は光5』
その4:秋★枝『恋は光6』


その1を書いたのが2015年3月8日で、本日が2017年11月18日なので、読み始めてから少なくとも2年半は経過していることになる。率直に申し上げて初めて読み始めた際のことはあまり記憶にない。しかし気付けば『恋は光』は私の内で徐々に大きな存在となっていった。人間関係の機微に疎い私が途方に暮れたとき手を伸ばすのが『恋は光』だった。どこまでも真っ直ぐな東雲さん、マイペースを貫くセンセ、俗っぽさ全開の宿木さん、気配り上手な北代のそれぞれに共感しながら、ともするとモノクロになってしまう世界に対し彩りを見出そうという気持ちを湧き起こすことができた。大げさに言えば、『恋は光』は私にとっての太陽だった。『恋は光』のおかげでコートを脱ぎ、顔をあげることができたのだ。


さて、このままつらつらと万感の思いを綴ってもいいのだが、さすがに自分でもどうかと思うので、7巻を読むにあたってこれまでの自分の疑問を整理しておきたい。といっても記事を見直したところ疑義が呈されたのはその1のみで、あとは感想とも呼べない何かが雑然と散らされているだけだった。
その2の繰り返しとなってしまうが、その1で提起された疑問は以下の4点である。


・光の正体とは?

・なぜセンセは浪人したのか?

・雨の日のあの影

・センセが初めて交換日記をした相手とは?


2点目については既に5巻で答えが提示されている。「もしかしたらセンセの過去に何か関係があるのかもしれない」という記述は大当たりといえば大当たりであった。といっても過去に何もなければ浪人しないのだから、占い師の「あなたには悩み事がありますね」と大差ない。


3点目についてもセンセの過去を知った今となっては自明なので、敢えて7巻で言及する必要があるかは不明だ。「あの人はもう」という先生の脳内セリフで答えが出ているとしてスルーされるかもしれない。


1点目は6巻の終わりで東雲さんが真っ先に光の正体に感づいたことから、東雲さんのいう本能と学習から成る恋のうち、センセが見ている光は本能的な恋を視覚化したものではないかと推察できる。一方、央は学習的な恋を視覚化しているのだろう。1巻の北代による検証が当たったり外れたりだったこともこれで説明がつく。また、センセと央で何故見える光が違うのかは原因の傾向の違い(ネグレクトと過保護)から来ていると説明がつく。

しかし、女性しか光らない点は原因から説明されるとしても何故センセが中学生から光を見始めたのかが分からない。センセの過去話で中学にイベントはなかった。なお、央の光の見え始めた時期もぱらぱら読み返した限りでは分からなかった。光が見える原因は分かってもきっかけが未だ分からないのだ。これは気になるところであるが、単に小学校から中学校に移って環境が変わったからとかその程度かもしれない。


4点目はきっと面白い形で7巻で明かされるのであろう。1巻で北代に「成功したら話そう」と言っていたのに一向に明かされなかったからには期待していいはずだ。しかし東雲さんと結ばれて「成功したから」ということで明かされるという展開になったら余りにも北代が不憫でまた泣いてしまいそうなので、そうならないことを祈る。


話の展開については「特別」な北代の告白がどうなるのか、そして東雲さんの「(告白するという)この決断を大きく後悔することになったのですが」というフラグの回収がどうなるのか、結果を知るのが恐ろしい。北代に散々悶絶した身としては北代とセンセが結ばれてほしいが、東雲さんの傾向からして自分がフラれただけなら後悔しないと思うので、「性急な告白によりセンセとの恋は成就したが、北代と宿木との仲が惨憺たることになってしまった」というストーリーもありうる(が、これだけでは然程盛り上がらないので、大筋としてこうなるとしてももっと色々あるだろう)。「不思議なバランスにより保たれていたこの関係の終わりが近い」という記述とも合致する。ただ、東雲さんの後悔やガールズの関係に恋が成就することは影響を与えなさそうなので、恋が成就しなかった上に女友達も失ったという悲惨な結末を迎える可能性も0ではない。それはそれで泣いてしまいそうである。


以上、ごちゃごちゃと書いてきたが、そろそろ覚悟を決めて読むか。