福本伸行『アカギ』、『中間管理録トネガワ』
「ざわ・・・ざわ・・・」をはじめとする独特な表現で人々を魅了してきた福本作品ではあるが、まさかスピンオフであるとはいえ「このマンガがすごい!」で1位を獲得する日が来るとは思っていなかった。
というかこの作品が1位で大丈夫なのだろうか。
言っちゃなんだが完全にギャグマンガなのだが・・・
とはいえ面白いのは紛れもない事実である。
原作では「もはやギャグだろ」としか思えないような大仰な表現を用いながらも飽くまで真剣勝負として描いていたのに対し、本当にギャグにしてしまったのが本作と言えよう。
ネットで数々のネタにされていたことからもポテンシャルは感じられていたが、作品にしたらまさかこんなにギャグにハマるとは。むしろこちらのほうが表現に沿った作品なのではないかと思ってしまう。
本家の作品も新刊が出ていた。
「1話で1牌打つか打たないか」で賭けが成立しかねないほどに進行が遅いことに定評がある『アカギ』だが、33巻でも期待を裏切らず数牌だけ打って終わった。
一体何巻でどんな終わりを迎えるのだろう。