雑記

雑な記録。略して雑記。

2016-11-01から1ヶ月間の記事一覧

坂戸佐兵衛・旅井とり『めしばな刑事タチバナ』、新久千映『ワカコ酒』、高瀬志帆『おとりよせ王子飯田好実』、雨隠ギド『甘々と稲妻』

腹が減っては戦はできぬ。 そんなことわざがありますが、戦に限らずとも、空腹では何もする気になりません。 何も食べなければそのまま死んでしまいます。 食べることは生きること。 ということは、食事が充実していれば人生が充実していると言っても過言で…

強さ

強いってなんですか? 『はじめの一歩』の主人公幕ノ内一歩がボクシングを始めるきっかけとなった問いである。 90巻を超えたあたりで放り出してしまって読んでいないけれど、一歩の中で答えは出たのだろうか。 もし私が同じ問いに対して答えを迫られたら何と…

森見登美彦「山月記」(『新釈走れメロス』所収)、萩原浩「成人式」(『海の見える理髪店』所収)

あのときああしていたら。 あのときああしなければ。 「たられば」で歴史を語るべからずとはよく言いますが、よく言われるということは逆説的にそれだけ「たられば」に人は陥るということです。 仮定の話が意味をなすのは、それが未来に現れうるときだけ。 …

中島敦『山月記』、森博嗣『喜嶋先生の静かな世界』、東村アキコ『かくかくしかじか』

我々はしばしば自分のことだけ考えてしまう。 それが良いか悪いかは何とも言えない。 でも、時として、己を貫き通した結果、他人を傷つけてしまうことがある。しかも、己を貫き通したにもかかわらず何ら成果を挙げられず、結局自分を傷つけることもある。 と…

遺書

遺書を書いてみようと思ったことがある。 いや、自殺しようと思ったわけではない。むしろ自殺はすまいと決めた後だった。 しかし、人間死ぬときは死ぬものだ。不慮の事故で死んでしまうこともあれば、予期せぬ病で死んでしまうこともある。 そういうとき何か…

施川ユウキ『バーナード嬢曰く。』、玉川重機『草子ブックガイド』

本を読むことが億劫になっていた時期があった。 自分は読んでも読んでも忘れるのだ。 周りの方々は読んだ本についてすらすら語れるのに、自分は固有名詞からまず出てこない。 こんなんなら、読んでも仕方ないんじゃないか。 そう考えて、距離を置いたことも…

泣きっ面に蜂

本日は有給休暇を取り予防注射を受けに行きました。 しかし、待っていたのは「午前中しかやっていない」という現実。 事前に調べたものの何科が担当なのかさえ分からなかったので突撃したらこのザマです。 とはいえ、それだけならまだいい。受付の方に土曜日…

できることを探して

人は一人で勝手に助かるだけ。誰かが誰かを助けることなどできない。 『化物語』シリーズの忍野メメがよく使う言い回しです。 初めはこちらのフレーズに諦観を感じていましたが、最近は謙虚という印象を抱くようになりました。 人助けと称して他人のために色…

夏川草介『神様のカルテ0』、辻村深月『島はぼくらと』

田舎。 私には縁がないと思っていた。 しかし、気づいたら「田舎」と(少なくとも東京では)称されるところに住むことになった。 「田舎」と言えば何をイメージするだろう。 閉鎖的な人間関係。閑散とした商店街。出ていく若者。残される高齢者。 私の貧困な…

雇用保険の思い出

先日の記事を書いていて、雇用保険関係の仕事をしていた時代をふと思い出した。 当時は苦労することが多かったけれど、今となっては懐かしい。 もしかしたらまた同じような部署に回されるかもしれないので、復習がてら、少し振り返ってみる。 (注:言うまで…

工藤啓『大卒だって無職になる』、いけだたかし『34歳無職さん』

働かざる者食うべからず。 いったい誰がこんな残酷なフレーズを考え出したのでしょう。 食えなければ人は生きていけません。 働かない人は生きていてはいけないというのでしょうか。 そんなことはないでしょう。 しかし一方で、働かないと生きづらいのも事実…