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読書記録

読んだ本の内容を思い出せないことが増えてきたので、何でもいいから記録を残すことにしました。ネタバレもありますのでご注意ください。

西尾維新『愚物語』

愚物語 (講談社BOX)

愚物語 (講談社BOX)


昨日に引き続き、終わりの見えないシリーズである。FINAL SEASONが終わったのに、なぜ新刊が出ているのだ。勘弁してくれ。


しかもより厄介なことに、このシリーズは電子書籍化されていないようである。少なくともamazonhontoで調べたところ、出てこなかった。あまり薄い本でも小さい本でもないので、このペースで増え続けられると非常に困る。


しかし嫌々ながらもついつい買って読んでしまったら、これがなかなか面白いのである。前の巻までのストーリーを忘れてしまっていてもそこそこ楽しめるのが素晴らしい。刊行ペースが遅いとどんどん頭からそれまでの話の展開が抜けていく人に優しい設計である。


ただ恐ろしきはさらさらと読めてしまうので、そのままさらさらと内容を忘れてしまうことである。結果、「面白かった」という小学生並みの感想だけが残る。そういった意味で残酷な本だ。何も残らない酷い本だ。いや、自分が悪いだけなのだが。


反省して、今回は少しだけ感想を残しておこう。
第一話  そだちフィアスコ
老倉育にまつわる諸々の話は完全に忘却の彼方へといってしまっていたが、オイラーを崇拝しているって何それどこのミルカさんですかとなった。
フィアスコってなんぞと思って辞書で引いたところ、fiasco: an event that is completely unsuccessful, in a way that is very embarrassing or disappointingと確かに老倉さんにふさわしい語義が出てきた(ちなみに電子辞書に入っていた『ロングマン現代英英辞典 Longman Dictionary of Contemporary English【4訂新版】』からの引用である)。
分量で見てみると本書の半分ほどを占めているだけあって、老倉さんのひねくれ具合がよく表現されている。最後の最後まで何一つ老倉さんの期待通りに進まない。しかしそれでも己が道を貫き通す老倉さん、格好いいぜ。
第二話  するがボーンヘッド
また辞書で引いてみたらbonehead: a stupid personとあまりのそっけなさにびっくりである。というか『広辞苑』だと「野球などで、判断の悪い間抜けなプレーのこと」とあるのだが、人なのか行為なのか英語と日本語だと異なるのだろうか。
本筋にはあまり関係ないが、ポーの『黄金虫』が『暗号解読』に続いて取り上げられていて、何かの縁を感じる。ずっと以前に青空文庫で読んだ記憶はあるが、内容はそこまで覚えていないのでこれを機に再読してみようかしら。
もうびっくりするくらい次に繋がるような感じで話が進められていて、頭を抱えた。本棚がいくつあっても足りないな。
第三話  つきひアンドゥ
アンドゥだけは動詞で意味も複数あるので解釈に困る。いやもしやアンドゥトロワのアンドゥだったりして。しかし一と二と全然関係なさそうな内容である。まあ、斧乃木ちゃんの行動がことごどく台無しになっているので、doの打ち消しと考えるのが妥当か。終わり方もそんな感じだし。


果たして残しておいて意味のある感想だったのか疑問だが、まあ何もないよりはマシだろう。これこそ愚か者の考えかもしれないが。