かなざわふくいきょうとおおさかたかまつ
続きました。ただもはや記憶が曖昧なので、残りの旅程をまとめて記します。
前回は2日目の昼、高岡駅でずぶ濡れになったところまで書きまして、今回はそこから金沢駅に移動したところから始まります。
金沢に着いてまず驚くのは、駅がたいそう立派なことです。情報誌曰く、「金沢駅のシンボル・もてなしドーム」というそうな。
ただ濡れ鼠になっていて既に驚く体力も惜しいような状態でしたので、駅を眺めるのもそこそこに、バスの一日乗車券を買ってさっそく金沢観光を始めました。
とはいえ、服が雨を吸って物理的にも重い身体を引きずるのはぞっとしないので、とりあえずのんびりできそうなひがし茶屋街で降ります。当初はパンケーキカフェfluffyというところでダラダラ甘いものを食べて回復を図ろうとしていたのですが、例によって休業しておりましたので泣く泣く別の店を探しました。このあたりからiPhoneも水だらけになってカメラがうまく機能しなくなり、写真もあんまり残っていません。いったい私はどれだけ日頃の行いが悪いのでしょう。
ただ、霞んだ写真や記憶から推察するに、茶房素心という店でパフェに舌鼓を打ってから近江町市場に移動し、廻る近江町市場寿し本店でのど黒を堪能して宿に帰ったようです。全身から限界だという信号が発されているような調子でしたので、ある意味一人旅でよかったと言えましょう。宿に帰ってからは間もなく床に就いてしまいました。
金沢2日目の朝は早寝したこともあってだいぶ復調しました。雨も上がって歩く元気も出てきましたので、金沢城公園へ。
特にあてもありませんでしたのでブラブラしていましたら、金沢城公園と兼六園を無料でガイドをしてくれるというボランティアの方がいらっしゃいましたので、ありがたくお願いしました。ただ、何ら予習をせずに行ったため、歴史や思い出を縦横無尽に語るガイドさんの話は情報量が豊富すぎて整理しきれず、だんだんと右から左へと抜けていくようになってしまい、申し訳なさががが。また、それでも話についていこうと奮闘した結果、写真を撮るのを失念していました。とはいえ要所を押さえて回ってくださったので、私の思い出には刻まれたということにしておきます。
金沢城公園の有料ゾーンは別のガイドさんがいるということで、金沢城公園の無料ゾーン→兼六園と案内していただいてからは別のところにいくかまた金沢城公園に戻って有料ゾーンを回るかで頭を悩ませることになりましたが、兼六園に入る際に金沢城公園の有料ゾーンにも入れる券を買っていましたので金沢城公園に舞い戻ることとしました。しかし、いくら記憶を辿っても有料ゾーンで誰かに案内してもらった覚えはないのです(展示で係員の方がいるところはありました)が、それはそれとして美しい庭園やら門の内部やらを見られたので満足です。特に門の内部では柱の組み方や建物の構造について模型をつかって詳しく説明されていましたので、建築に興味のある方にとっては垂涎だったのではないでしょうか。なお私は子供の心を失っていないので復元階段の急な傾斜にビビりつつもはしゃいでいました。
階段から転げ落ちることもなく公園を満喫した後は金沢21世紀美術館へと向かいます。21世紀が終わったらどうするのだろうと思わずにはいられませんが、そんな不安を微塵も滲ませずたくさんの人で賑わっていました。このあたりでまた雨が降り始めまして、そんなに時間もありませんでしたので、外に飾ってあった正直なんだかよく分からない立派な展示を拝見したり中に入ってみたり、美術館内をぐるっと一周してみたりして、お金を落とすことなく美術館を後にしました。どこにあるのかよく分からなかった「雲を測る男」を建物の外周を歩いている時にたまたま発見できたのが個人的には印象に残っています。
駅に戻って海鮮丼で腹ごしらえをし、少し時間があったので、金沢最後の思い出として、金沢1日目では果たせなかったパンケーキの夢を安江町ジャルダンというお店で成就してきました。思ったより小ぶりでしたが、海鮮丼直後だったのでちょうどよかったです。コーヒーも美味しゅうございました。
この後は福井で友人と合流し、向こうは翌日仕事だというのに、飲んだり一緒にドラマを観たりぐだぐだ話したり、結局深更に及ぶまで二人で騒いでいました。
福井2日目は、寝不足の友人が仕事に行くのを見送って、福井駅周辺をまずは散策していました。ちなみにこの日も雨です。さすがにちょっと天に恨み言の一つや二つを申し上げたくなってきます。
しかし呪詛の言葉を吐いたところで晴れ間がのぞくわけもなく、以下のルートで黙々と歩いていました。
レ・プレジュール(福井駅近くのカフェ。朝食をこちらでいただいたのですが、空いているしコーヒーはサービスだしパンは美味しいしで非常によかったです。)
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北の庄城址(美(モテ)祈願の宣伝をしていて笑いが止まりませんでした。)
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福井城址(県庁と警察があるところにあります。「福の井」という福井の地名の由来と伝えられている井戸があります。)
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福井市立郷土歴史博物館(福井の歴史をパネルと展示品から学ぶことができます。養浩館庭園の隣にあるので二つ一緒に味わえるのもありがたい。)
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名勝 養浩館庭園(お茶会をされていましたが、そこはかとなく内輪の雰囲気が漂っていましたので、鯉を眺めつつ雨宿りしていました。)
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ヨーロッパ軒総本店(福井名物ソースカツ丼で有名なお店。けっこう並んでいましたが回転も早かったのでそんなに待ちませんでした。)
友人その2と京都で合流することになっていましたが、まだ時間がありましたので敦賀にも行ってみました。
気比神宮と敦賀港周辺を巡ってきましたが、やはり雨の中だと大変ですね。とはいえ、日本三大鳥居の一つとだけあって気比神宮の鳥居は立派なものでした。敦賀港周辺も赤レンガ倉庫やらランプ小屋やら金崎宮やら施設は充実していましたが、いかんせん天気が悪すぎて殆ど回るだけで終わりました。じっくり味わうなら好天のときに行かないと厳しいですね。
そんなわけで再びびしょ濡れになって京都に向かいました。しかし友人その2とは首尾よく合流できたのですが、目星をつけていたお店が混んでいたので急遽大阪へ移動することに。「来るたびにハンバーグが大きくなる」と評判の洋食店もなみというお店へ行きました。味も素晴らしいですが、店長さんが料理しながらも店内の隅々まで目を配っていたのに友人と二人で感嘆していました。
本当はこの日に香川まで行くはずでしたが、時間も時間だったので大阪で一泊することにしました。それならということで社会勉強という名目で飛田新地を見学した後スパワールドというやたら広い温泉施設に赴き、そうしたら終電が詰んだ()ので、残っていた電車でできるだけ近づいてから歩いて宿まで戻りました。
大阪2日目は551蓬莱の豚まんとたこ焼きを食して早々に退散となり、香川に行くならついでに有馬温泉に行こうということで金銀の湯に浸かってきました。温泉も上々でしたが、金泉焼もなかなか美味でした。醤油のしょっぱさと餡子の甘さが絶妙なハーモニーなんですよね。まあ、荷物の都合で買いませんでしたが←
有馬温泉を後にして、いよいよ高松に上陸しました。香川といえばうどんということで、もり家というお店でかき揚げが器からはみ出ているうどんを頂きました。友人曰く「閉店間際だったから残った材料を入れていて、いつもよりさらに大きい」とのことでした。なるほど。
友人も前日自分と合流するまでフルスロットルで動いていたらしく、お互いに疲労困憊でしたので、この日はさっさと寝ました。
とうとう旅行も最終日となりました。うどん県ということで前日に引き続きうどんを楽しむ一方、多少は観光もしてきました。ルートは以下のとおり。
手打十段うどんバカ一代(手打十段ってなんやねんと思いつつも、いざ食事を始めればモチモチのうどんに唸らざるをえません。)
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栗林公園(様々な景観が楽しめる名勝地。しかしここでも建物のなかでうどんの歴史を説明していて笑えました。)
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宮武うどん(だしと麺が両方熱と冷から選べるという面白いシステムでした。なので同じメニューでも熱・熱、熱・冷、冷・熱、冷・冷の4パターンがあります。面白い。)
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銭形砂絵(寛永通宝の巨大な砂絵。何か他にあるのかしらと思ったら本当にこれだけでした。でも調べたら「世界のコイン館」が近くにあるみたいですね。)
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塩江温泉(なんだかんだ3日連続で温泉。露天風呂が(距離が多少はあるとはいえ)道路から丸見えだったので、ちょっと視線を意識してしまいました←)
ついでに高松空港でも肉うどんをいただき、うどん県を堪能してまいりました。
長い旅行もこれにて終わりと相成りました。友人に迷惑をかけまくりだったのは猛省せざるを得ませんが、「また来てね」と言ってもらえたので及第点は取れたと思うことにします。
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