記録を残す理由
記録を残していかないと過去はどんどん風化してしまうことが分かってきた。
先日整理整頓をしていた時にしみじみと感じた。僕は昔の物を殆ど残していない。曖昧な記憶はあるが、本当にそれが正しい記憶なのかも分からない。すごく、あやふやなのだ。不覚にも、中学生2年生か3年生かの時からつけていたブログを、あまりにも黒歴史すぎて削除してしまったので、一層過去が不確かなものになった。
また十年もすれば今のことが茫漠としたものに感じられるだろう。そうして死ぬ時、何も残っていないことに気づく、なんて展開はあまりにも哀しい。
こうした記録が忠実に当時を反映しているとは限らないが、何も残っていないよりは良い。今過去を振り返ってそう思う。だから、毎日は無理かもしれないけど、僕はこうして記録を残す。
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文体はやや硬いが、内容は柔らかい(?)。醜悪でも壮絶でもなく、春の日射しのようにポカポカとしている。4月の陽気の中で読むといいかもしれない。
ビブリア古書堂の事件手帖 (2) (カドカワコミックス・エース)
- 作者: ナカノ,三上延,越島はぐ
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- 作者: 河内遙
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しかし、冷静に考え直すと腹立たしい。
何せ完璧超人なのである。普通に振舞っているだけで女性が寄ってくる。それでいて、それを何とも思わない。むしろ常に悩んでいる。与えられた問題に答えるのは得意だが、自分で問題を生み出すのは苦手な受験生(偏見)に似ている。それで悩みもがき苦しんでいるままなら、完璧超人ではなく欠点がたくさんある僕も「ああこいつもこいつなりに苦しんでいるんだ」と思わないでもないが、なんとこの漫画ではついに自分から求めるということを知ってしまう。完璧超人である代償に苦悩があったはずが、その苦悩までなくなってしまう。ただの完璧超人になってしまうのだ。これは腹立たしい。嫉妬を禁じえない。
書いているうちにさらに腹立たしくなってきたが、しかしそれでも漫画としては面白い。厄介なものだ。
- 作者: 安倍夜郎
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