雑記

雑な記録。略して雑記。

東野圭吾『名探偵の掟』

名探偵の掟 (講談社文庫)

名探偵の掟 (講談社文庫)


ここに貼り付けて気付いた。発売日がまさかの1990年代である。東野圭吾氏というと最近の作家だと思っていたので、意外だ。


私自身は東野圭吾氏の小説をあまり読まない。数年前に『〜笑小説』シリーズは読んでいたが、今となっては忘却の彼方である。唯一どれかに満員電車の話があったことだけは何となく覚えている。中学生からずっと電車通いであるせいだろうか。

歪笑小説 (集英社文庫)

歪笑小説 (集英社文庫)

毒笑小説 (集英社文庫)

毒笑小説 (集英社文庫)

黒笑小説 (集英社文庫)

黒笑小説 (集英社文庫)

怪笑小説 (集英社文庫)

怪笑小説 (集英社文庫)



名探偵の掟』も数年前に一度読んでそれっきりになっていたのだが、他人に小説を貸そうと思った時にふと本書を思いついたので再読した。記憶では天下一探偵と大河原刑事のメタ小説チックな軽い話という印象だったが、改めて読み返すと確かに笑えるように書かれてはいるものの推理小説に対する厳しい批判になっていた。なお、章立ては名探偵の掟 - Wikipediaに貼ってある。他人のことは言えないけれど、なかなか手抜き感のある記事だ。


解説によれば東野圭吾氏は自らの批判を乗り越えた小説を書いているようなので、今度はそちらを読みたい。しかし人気作家の小説というものは中々読む気がしない。『バーナード嬢曰く。』の遠藤くん効果だろうか。