雑記

雑な記録。略して雑記。

休息

職探しに奔走する若者たち。
僕もその一人であるわけだが、焦りはあっても未だ動く気にならない。
下手するとその職業と一生付き合うことになることは分かっているのだが、一生付き合うに値する仕事などあるのだろうか。
そもそも仕事のことなど何も知らないので何とも言えない。
だから説明会だのインターンシップだのがあるのだろう、ぐずぐず言っている暇があったらそういうものに参加しなさい、と言われそうだが、っていうかそう思って一度参加してみたのだが、あんまり手応えがなく、参加前と参加後で変化が見られなかった。
参加して得たのは、「みんな必死だなあ」というぼんやりとした感想くらいだった。かなり温度差を感じた。

働きたくないわけではない。社会に出て、一人前の大人として自立して行く。それ自体はよい。

つまり、僕が嫌なのは就活なのだろう。本当に能力が測れるのか怪しい試験を解かされたり面接を受けたりして仕事を決められていく。就活サイトに煽動されて必死に職を得ようと頑張る。まるで新興宗教みたいで、僕はどうにも好きになれない。

あと、世の中のことをほとんど知らないにもかかわらず、大学3〜4年になっていきなり「じゃあ職を選んでください」っていうのもどうかと思う。インターンはあくまで疑似体験にすぎない。実際にその職に就いてみないと分からないことも多いだろう。分からないことだらけのまま、人生の大筋を決めてしまうことになりかねない。それは怖い。


そういうことを悶々と考えながら、布団で小説を読んだり机に向かって明日以降の予習をしたり、そういった現実逃避をしていたら、一日が終わった。

ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)

ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)

ちなみに読んでいたのはこの小説である。
「他人に負けるのは恥ずかしいことではないが、昨日の自分に負けるのは恥ずかしいことだ」(pp.5-6)
こうした素朴な一言が耳に痛い。


けっきょくのところ、僕は逃げてばかりだ。今まで選択肢が広いルートを選んで生きてきたが、ここにきてそうしたことはできなくなってしまった。まったく取り返しがつかないわけではないが、道をかなり限定されることは間違いない。ふわふわ生きてきたツケを取らされることになりそうだ。やれやれ。